ドーナツボタンとは?年代歴史・ファッション・ヴィンテージ価値・現代の活用法まで徹底解説
古着初心者
ドーナツボタンについて教えてください。
古着マニア
ドーナツボタンとは、中央部がくぼんだ形状からこの名が付いた金属製のボタンです。
古着初心者
ドーナツボタンは、どのような服に使用されていましたか?
古着マニア
ドーナツボタンは、Leeのカウボーイパンツなどに使用されていました。
ドーナツボタンとは
ドーナツボタンとは、中央部がくぼんだ形状の金属製のボタンのことです。この名称は、その形状がドーナツに似ていることに由来しています。ドーナツボタンは、1940年代中頃までLeeのカウボーイパンツなどに使用されていましたが、現在ではあまり見られなくなりました。ドーナツボタンと同じく、中央部がくぼんだ形状をした月樹ボタンやフラットドーナツボタンも、現在ではかなりレアなボタンとなっています。
そして、1960年代にアメリカの衣料品メーカーが、衣類の袖口を留めるために使用し始めました。その後、1970年代、1980年代にかけて、パンクロックやヒップホップなどのカウンターカルチャーに影響を受けたファッション業界で、ドーナツボタンが人気を博しました。
そして、2000年代に入ると、ドーナツボタンの使い勝手の良さや、ファッション性に着目した、テクノロジー業界でも使用されるようになりました。特に、スマートフォンやタブレットの電源ボタンや音量調整ボタン、ゲームコントローラーのボタンなど、様々な電子機器に使用されています。
ドーナツボタンは、その形状から、指で押しやすいという特徴があります。
また、そのデザイン性から、ファッションアイテムとしても人気を集めています。さらに、使用用途が限定されないため、様々な業界で使用されています。そのため、ドーナツボタンは、今後ますます普及していくことが予想されます。
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ドーナツボタンの誕生と歴史
ドーナツの歴史は古く、紀元前200年に遡るとされています。
当時のドーナツは、真ん中が欠けているギリシャのペイストリー「ルクラディアス」で、オリンピックの賞品として与えられていました。
その後、17世紀半ばにオランダで「オリボーレン」というドーナツが生まれ、移民によってアメリカに伝わりました。
1800年代には、真中に穴をあけることで油が均等に通り、より美味しくなることが発見され、現在のドーナツの形が確立していきました。
ドーナツボタンの”レアボタン”としての価値
レアボタンとしての価値ドーナツボタンは、その希少性のために収集価値の高い品となっています。正規の製造工程で偶発的に作られてしまうため、大量生産されず、市販されることもほとんどありません。
愛好家たちは、この希少性とユニークな外観を高く評価しており、熱心に収集しています。
ドーナツボタンのあるビンテージ古着
ヴィンテージ古着におけるドーナツボタンは、ファッション愛好家にとって貴重な発見です。
色とりどりの釉薬をかけられた陶磁製のボタンで、渦巻き状の溝があり、中央に穴が開いています。
これらのボタンは、19世紀後半から20世紀半ばにかけて、ワンピース、ブラウス、ジャケットなどの衣類に広く使用されていました。
ドーナツボタンは、ヴィンテージファッションに独特の魅力と趣を与え、当時の服作りの細部へのこだわりを垣間見せてくれます。
これらのボタンは、ヴィンテージ愛好家や古着コレクターの間で高い需要があり、ファッション史の貴重なアーティファクトと見なされています。
ドーナツボタンを使ったヴィンテージスタイル
ドーナツボタンを使ったヴィンテージスタイルは、近年ファッショントレンドとして再注目されています。
ドーナツボタンとは、円形のボタンで中央に穴が開いたデザインのものです。ヴィンテージファッションのアイテムに見られることが多く、そのレトロな雰囲気を再現するのに一役買います。
ドーナツボタンは、シャツ、ジャケット、スカートなどのさまざまなアイテムに取り入れられています。
特に、デニムやコーデュロイなどのワークウェアの生地に用いられると、ヴィンテージ感が増します。また、レザーやスエードなどの高級素材に取り付けられると、洗練された雰囲気を醸し出します。
ドーナツボタンの色や加工も、ヴィンテージスタイルに影響を与えます。
真鍮や銅製のドーナツボタンは、経年変化により味わい深い色合いを帯び、ヴィンテージ感をより引き立てます。また、エナメル加工を施したドーナツボタンは、レトロな雰囲気を演出するのに最適です。
ドーナツボタンの付け方
ドーナツボタンを付けるには、以下の道具を準備しましょう
1. ドーナツボタン
2. 針(ボタン針が理想的)
3. 丈夫な糸(ボタンの色に合わせたもの)
4. はさみ
5. チョークまたは布用マーカー
6. 指ぬき(オプション)
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付け方の基本手順
1. 位置の決定と印付け
衣類の適切な位置にボタンを配置します。
チョークや布用マーカーで、ボタンの中心位置に印を付けます。
2. 糸の準備
ボタンの色に合わせた糸を選びます。
約30cmの長さに切り、端を結んで針に通します。
3. 最初の縫い付け
布の裏側から針を刺し、表に出します。
ドーナツボタンの穴に針を通し、再び布の裏側に戻します。
4. ボタンの固定
ボタンを布に押し付けながら、穴を通して数回縫います。
糸がきつすぎないよう注意し、ボタンと布の間に少し隙間を作ります。
5. 仕上げ
布の裏側で糸をしっかりと結びます。
余分な糸をはさみで切り落とします。
応用テクニック
シャンクの作成
1. ボタンと布の間に爪楊枝やマッチ棒を置きます。
2. 通常通り縫い付けます。
3. 縫い終わったら爪楊枝を抜き、糸を巻きつけてシャンクを形成します。
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装飾的な縫い方
1. 十字型:ボタンの穴を十字に交差させるように縫います。
2. 星型:ボタンの穴を星形になるように縫います。
3. 渦巻き型:ボタンの穴の周りを渦を描くように縫います。
これらの手順とテクニックを参考に、ドーナツボタンを美しく、しっかりと付けることができます。衣類の種類や用途に応じて、最適な方法を選んでください。
まとめ ドーナツボタンのすべて:歴史、使用例、そしてヴィンテージスタイルへの取り入れ方
ドーナツボタンは、その独特な形状と歴史的背景から、ヴィンテージファッションの世界で特別な存在となっています。1940年代までLeeのカウボーイパンツなどで広く使用されていたこのボタンは、現在ではレアなアイテムとしてコレクターの間で高い価値を持ちます。ドーナツボタンを取り入れることで、ヴィンテージスタイルに一層の魅力と奥行きを加えることができます。
初心者でも簡単に取り付けられるドーナツボタンの付け方をマスターすれば、自分だけのオリジナルなヴィンテージアイテムを作り出すことも可能です。ファッションの世界において、細部にこだわることがスタイルをより魅力的にする鍵であり、ドーナツボタンはその一例と言えるでしょう。
ドーナツボタンの歴史や使われ方を理解することで、ヴィンテージファッションの奥深さをより楽しむことができます。次に古着を選ぶ際は、ぜひドーナツボタンに注目してみてください。その小さなボタンが、あなたのスタイルを格上げしてくれるかもしれません。
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