古着の楽しみ方:タイプ物とは
古着初心者
古着の用語『タイプ物』について知りたいです。
古着マニア
『タイプ物』は、60年代初期にXXの表記が消え、パッチには小さなA、S、Fなどの文字がスタンプされた通称「タイプ物」工場説と品質説があり、どちらも定かではありません。
古着初心者
工場説と品質説、どちらも定かではないということですね。
古着マニア
その通りです。ただし、Iの文字がスタンプされているものもあるため品質説には疑問の声も上がっています。ロットナンバーも501だけでなく502や505などのジーンズにも見られるディテールです。
タイプ物とは。
古着の世界で「タイプ物」と呼ばれるジーンズがあります。1960年代初期には、ジーンズのバックポケットにスタンプされる「XX」の表記が消え、代わりに「A」「S」「F」などの小さな文字がスタンプされるようになりました。この「タイプ物」の由来については、工場説と品質説の2つの説があります。工場説とは、製造工場によってスタンプされる文字が異なるという説です。品質説とは、スタンプされる文字がジーンズの品質を表しているという説です。しかし、どちらの説も確かな証拠はなく、またアルファベット「I」がスタンプされているジーンズも存在するため、品質説については疑問の声もあがっています。さらに、「501」だけでなく「502」「505」などの製造ロット番号がスタンプされているジーンズも存在し、これらは「タイプ物」の重要なディテールとなっています。
タイプ物の歴史
タイプ物とは、同じ型紙で生産された大量生産型の服のことです。大量生産が可能になったのは、19世紀半ばにミシンが発明され、服の製造工程の大幅な短縮が実現したからです。タイプ物は、その特性上、同じ服を多くの人が着るようになりました。そのため、コーディネートを工夫しないと、他人と服装が被ってしまう可能性があります。
タイプ物の歴史は、19世紀にさかのぼります。1846年に、イライアス・ハウがミシンを発明し、服の生産性が大幅に向上しました。これにより、タイプ物の生産が可能になり、ファッション業界に大きな変革をもたらしました。また、1851年に開催されたロンドン万国博覧会では、世界各地から集まった人々が、さまざまなタイプの服を目にする機会を得ました。これは、タイプ物の普及に拍車をかけました。
20世紀になると、タイプ物の生産はさらに拡大しました。1910年代には、ヘンリー・フォードが大量生産システムである「フォード生産方式」を導入し、自動車の生産性を大幅に向上させました。このノウハウが、服飾業界にも応用され、タイプ物の生産が飛躍的に増加しました。1920年代には、コココ・シャネルが、女性に動きやすい服を提供するために、メンズライクなデザインの服を提案しました。この「シャネルスーツ」は、タイプ物として大流行しました。
第二次世界大戦後、タイプ物の生産はさらに拡大しました。1950年代には、アメリカで若者を中心とした「ティーンエイジャー文化」が台頭し、ファッション業界にも大きな影響を与えました。この「ティーンエイジャー文化」を象徴するのが、ジーンズです。ジーンズは、もともとは労働者が作業着として着用していた服でしたが、1950年代に若者に人気を博し、タイプ物として広く普及しました。
タイプ物の種類
タイプ物とは、ファッション史に残る名作や、デザイナーのシグネチャーアイテムとして多くの人に愛されているアイテムを指します。ヴィンテージショップや古着屋で見つけることができることが多く、その希少性やデザイン性から、ファッション愛好家から人気を集めています。
タイプ物の種類はさまざまですが、代表的なものとしては、以下のようなものがあります。
・ミリタリータイプ軍服をモチーフにしたアイテム。ミリタリージャケットやチノパン、ワークブーツなどが有名です。
・ワークタイプ作業着をモチーフにしたアイテム。デニムジャケットやカバーオール、エンジニアブーツなどが有名です。
・スポーツタイプスポーツウェアをモチーフにしたアイテム。ブルゾンやジャージ、スニーカーなどが有名です。
・アウトドアタイプアウトドアウェアをモチーフにしたアイテム。マウンテンパーカーやダウンジャケット、トレッキングシューズなどが有名です。
・ドレスタイプフォーマルウェアをモチーフにしたアイテム。スーツやワンピース、パンプスなどが有名です。
タイプ物の価値
タイプ物とは、市場に出回っている数よりも、はるかに少ない数しか製造されていないアイテムのことです。タイプ物の価値は、その希少性、状態の良さ、耐久性にあります。例えば、1950年代に製造されたリーバイスの501XXデニムジーンズは、状態が良ければ、数千ドルの価値があるかもしれません。
タイプ物の価値は、時々刻々と変化します。これは、ファッションのトレンド、経済状況、アイテムの希少性など、さまざまな要因によって決まります。例えば、1990年代に人気だったアイテムは、最近では価値が下がっているかもしれません。これは、そのアイテムがもはや流行していないため、需要が下がっているためです。しかし、アイテムが古いほど、価値が高くなる傾向があります。これは、古いアイテムはより希少であり、状態が良くなる可能性が高いからです。
タイプ物を購入する際には、アイテムの状態に注意することが大切です。状態が悪いアイテムは、価値が低く、おそらく長持ちしません。アイテムを購入する前に、よく調べて、状態が良いことを確認しましょう。また、アイテムが本物であることを確認することも大切です。偽物のアイテムには価値がありません。
タイプ物の見分け方
タイプ物とは、ブランド、年代、生地、デザインが同じものです。
ブランドや年代、デザインは同じものが多いですが、生地は必ずしも同じではありません。同じデザインでも、生地の厚さや質感が異なる場合があります。
タイプ物を見分けるには、タグを確認するのが一番です。タグには、ブランド名、年代、生地の種類などが記載されています。
また、ディテールにも注目してみましょう。ボタンやファスナーのデザイン、ポケットの形状など、細部までチェックすると、タイプ物かどうかを見分けることができます。
タイプ物は、同じデザインのアイテムを複数持っていることで、着回しの幅が広がり、ファッションを楽しむことができます。また、同じアイテムを何年も愛用することで、経年変化を楽しむことができます。タイプ物を上手に取り入れて、ファッションを楽しみましょう。
タイプ物のコーディネート
タイプ物のコーディネート
何枚か揃えれば組み合わせの幅が広がる、カジュアルなタイプ物。コーディネートの初心者にもおすすめなのが、異なる色を1セットで購入した服を着るというシンプルな方法です。1つの組み合わせに固執することなく、異なる組み合わせで着回すことができます。また、色違いの別タイプ物を2セット用意し、同色で上下をそろえるのもおすすめです。2セットをランダムに組み合わせれば、4種類の組み合わせを楽しむことができます。
スマートカジュアルなタイプ物をコーディネートする際には、他のアイテムの質を高めるのがおすすめです。スニーカーやカジュアルなシューズを革靴に、コットンやデニムの生地をウールやシルクの生地に置き換えてみましょう。ネクタイやブローチなどのアクセサリーを合わせるのも効果的です。
フォーマルなタイプ物は、セットアップで着るのが基本です。上下の色をそろえることで、統一感があり、フォーマルな印象を与えることができます。ネクタイやポケットチーフなどの小物で個性を演出するのもおすすめです。