古着用語『デニム』の由来と魅力

古着初心者
「デニム」の由来について教えてください。

古着マニア
デニムは、フランス南部のニームという町に由来します。

古着初心者
ニームではどんなものが作られていたのですか?

古着マニア
ニームでは、丈夫な糸染め織物であるサージが製造されていました。それが「サージ・デ・ニーム」と呼ばれ、後に「デニム」に変化したのです。
デニムとは。
古着でよく使われる用語の一つに「デニム」があります。ジーンズの名称でなじみがあり、洗えば洗うほど味が出てくる丈夫な糸染め織物です。その由来は、フランス南部の都市ニームから来ています。フランス語で「sergedenmes」と呼ばれていたものが、デニムに変わったと言われています。
デニムの歴史

デニムの歴史は古く、その起源は17世紀のフランス北部に遡ります。当時、労働者階級の作業着として使われていた丈夫な綾織りの綿生地「セルヴィッチ・デニム」が誕生しました。19世紀に入ると、丈夫さと耐久性に優れるデニムは、アメリカで金鉱発掘労働者や農民に広く着用されるようになりました。
その後、50年代のハリウッド映画の影響でデニムはファッションアイテムとして注目を集め、60年代のヒッピー文化とともに爆発的な人気を博しました。70年代以降は、より洗練されたデザインや女性向けのアイテムが次々と登場 し、デニムは世代や性別を問わず愛される定番アイテムとなりました。
デニムの製造工程

-# デニムの製造工程
デニム生地の製造工程は、綿花栽培から始まります。綿花は、世界各地で栽培されていますが、その中でも特に品質の高い綿花がアメリカ南部で栽培されています。この綿花を収穫したら、種を取り除き、綿毛をほぐして繊維にします。この繊維を紡績して糸にし、デニム生地を織り上げます。
デニム生地を織り上げたら、染色の工程に入ります。デニム生地は、藍染めで染められるのが一般的です。藍染めは、藍の葉っぱを醗酵させて作った染料を使って染める方法です。藍染めは、デニム生地に独特の風合いと色合いを与えてくれます。
デニム生地を染め上げたら、生地を乾燥させます。乾燥させた生地は、裁断され、ジーンズやジャケットなどの衣料品に縫製されます。縫製された衣料品は、水洗いをして縮みを防ぎます。水洗いをした衣料品は、乾燥させ、仕上げの工程に入ります。仕上げの工程では、衣料品にシワを伸ばしたり、アイロンをかけたりして、製品として完成させます。
デニムの風合いと特徴

デニムの風合いと特徴
デニム生地は、縦糸にインディゴ染めされた綿糸、横糸に生成りの綿糸を使用した織物です。この独特の製法により、履きこむにつれて繊維が馴染み、経年変化して独特の風合いを醸し出します。デニムの表面には綾織り組織によって斜めに走る凹凸があり、独特な質感と耐久性をもたらします。また、インディゴ染料の色落ちもデニムの特徴のひとつで、穿きこむたびに微妙な色合いが変化し、使用者によって異なる風合いが現れます。
デニムの着こなし方

デニムの着こなし方
デニムは、その丈夫さとカジュアルな見た目から、様々なシーンで着こなすことができる万能なアイテムです。ジーンズやジャケット、スカートなど、様々なアイテムに展開されており、年齢や性別を問わず幅広く人気を集めています。
デニムの着こなし方は、無数にあると言っても良いでしょう。シンプルなTシャツやシャツと合わせてもいいですし、ニットやブラウスと合わせてもいいでしょう。足元は、スニーカーやブーツ、パンプスなど、どんな靴を合わせても決まります。
デニムは、着る人によって様々な表情を見せるのも魅力のひとつです。例えば、ジーンズをロールアップしてスニーカーと合わせれば、カジュアルな雰囲気に。ジャケットを羽織れば、少しフォーマルな印象になります。また、デニムスカートをブラウスと合わせれば、フェミニンな雰囲気に。
デニムの魅力は何といってもその丈夫さと耐久性にあります。ジーンズに関しては、作業着として誕生したことから、その丈夫さは折り紙つきです。生地が厚く、摩擦や摩耗に強いことから、長年愛用することができます。また、デニムは、色落ちやシワ加工が施されているものが多く、育てる楽しみがあるのも魅力のひとつです。自分だけのヴィンテージデニムを作り上げることで、愛着を持てるでしょう。
デニムのお手入れ方法

デニムのお手入れ方法
デニムは丈夫で長持ちする素材ですが、適切なお手入れをしないと色落ちや縮みなどの問題が発生します。以下に、デニムを長持ちさせるお手入れ方法をご紹介します。
* -裏返しにして洗濯する- デニムを洗濯する際は、裏返しにして洗濯してください。これにより、表面のデニムの繊維が擦り切れてダメージを受けるのを防ぎます。
* -冷たい水で洗う- デニムは冷たい水で洗ってください。お湯を使うと色落ちや縮みの原因になります。
* -中性洗剤を使用する- デニムには中性洗剤を使用してください。漂白剤や柔軟剤は、デニムの繊維を傷めたり、色落ちさせたりします。
* -洗濯機では弱水流で洗う- 洗濯機でデニムを洗う際は、弱水流で洗ってください。強水流はデニムの繊維を傷めます。
* -乾燥機は使わない- デニムは乾燥機を使用してはいけません。乾燥機での熱はデニムを縮ませたり、硬くしたりします。
* -陰干しする- 洗濯後は、デニムを陰干ししてください。直射日光はデニムの色落ちの原因になります。
* -必要に応じてアイロンをかける- デニムにシワがある場合は、中温で裏側からアイロンをかけてください。