古着用語講座:カウチン・セーターってなに?
カウチン・セーターが生まれた背景は、カナダの先住民であるコースト・サリッシュ族に遡ります。彼らの居住地であるバンクーバー島沿岸部では、冬は厳しく湿気が多いのが特徴です。こうした過酷な気候から身を守るため、コースト・サリッシュ族は保温性に優れたニットのセーターを開発しました。彼らは、手織りの羊毛に動物の毛やフェルトを組み合わせて、暖かく風を通さない厚手のセーターを作成しました。このセーターは、カウチン湾にちなんで「カウチン・セーター」と呼ばれるようになりました。