古着（手芸）用語の「モール（モール糸）」を徹底解説
古着初心者
モールって、よく古着や手芸で聞くんですけど、どういう意味ですか？
古着マニア
モールというのは、毛羽のある糸のことです。
緯糸（よこいと）にモール糸を使う織物のことですね。
古着初心者
毛羽のある糸ですか。
じゃあ、表面がフワフワしている感じなんですか？
古着マニア
そうです。
様々な色や柄のモール糸を使うことで、さまざまなデザインや風合いが生まれます。
モールとは
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「モール」という古着（手芸）用語は、モール糸を使用した織物を指します。
モール糸とは、絹、毛、合成繊維などから作られた細い糸に、毛羽を絡ませた糸や紐のことです。金糸や銀糸を使用した織物は、それぞれ金モールや銀モールと呼ばれます。
フランス語では「シェニール」と呼ばれ、毛虫のような毛羽のある糸を緯糸に用いることで、布地全体が毛羽に覆われた織物になります。このモール糸（シェニール糸）の色や柄によって、さまざまなデザインや風合いが生まれます。
モール糸って何？
モール糸とは、特殊な撚り方によって作られる糸のことです。通常、撚り糸は単糸を2本以上より合わせて作られますが、モール糸では金属繊維やモールを巻き付けてより合わせます。これにより、糸の中心に金属繊維やモールが通った構造になります。モール糸は、その独特の光沢感やしなやかさが特徴です。主に装飾糸として用いられ、衣類やバッグなどのファッションアイテムにアクセントを加えるために使用されています。
モールの種類
「モールの種類」というでは、モールのさまざまな種類について詳しく説明しています。モールは用途によって異なる種類の素材で構成されています。ポリエステル、ナイロン、アクリルなどの合成繊維は、洗濯や日光に耐性があり、耐久性があります。一方、シルクやコットンのような天然繊維は、柔らかく通気性がありますが、摩耗に弱くなります。さらに、金属線を使用して作られたモールもあり、豪華さと光沢を提供します。
モールの織り方
モールは、カットパイル織りという手法で織られます。これは、パイルヤーンと呼ばれる起毛糸を生地に織り込んだ後、それらのパイルを一部カットして毛足の短い布地を作る方法です。モールの毛足の短さは、パイルヤーンの長さとカットする量によって調節できます。カットパイル織りは、ベルベットやコーデュロイなどの他の毛足の短い織物にも使用されています。
モールのデザイン性
モールのデザイン性は、その時代や用途に応じて大きく変化してきました。中世では、モールはしばしば軍服や礼服に装飾として使用され、複雑な模様や金糸銀糸で織り込まれていました。ルネサンス期には、モールはより繊細になり、女性のドレスや華やかな衣装に使用されるようになりました。17世紀には、モールは家具やインテリアの装飾として人気を博し、ベッドの柱やカーテンタッセルに用いられました。18世紀以降、モールはより日常的な用途に用いられ、ジャケットや帽子、手袋などのさまざまな装飾として幅広く使用されました。
古着におけるモール（装飾）の活用
モールとは、古着に欠かせない装飾のひとつ。
ファッションアイテムとして、古着をもっと楽しむためのアイデアを教えます。様々な古着に活用できますが、特にパーカーやスウェットとの相性は抜群です。前ポケットの両脇に細いモールの紐を通すことで、デザイン性に優れたパーカーに仕上げることができるでしょう。また、古着のパンツの裾にモールをあしらえば、オリジナリティ溢れるデザインになります。
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古着の古さをカバーすることもできるかもしれません。例えば、擦り切れてしまったスニーカーのつま先を、モールで補修してしまえば、古さもチャームポイントとして活用できます。このほか、古着のキャップにモールを巻けば、流行のストリートスタイルに仕上げることもできます。古着の古さをカバーすることができるのだけでなく、古着に個性を出すこともできるでしょう。
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